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台湾回想録(駄詩版)


Taipei sunset skyline panorama—撮影:Wales Tsai、詩「台湾回想録(駄詩版)」のイメージ
写真: Wales Tsai · CC BY-SA 2.0 · Wikimedia Commons

台北市
台湾の首都は台北、
この詩の第一の街、
かつて仕事で六年住み、
内湖や西門町で部屋を借りた。
一〇一から見渡す眺め、
華山や松山の文創風、
東区でのんびり午後のお茶、
夜は国家音楽廳へ。

北投の湯は硫黄の香り、
陽明山で花時計を見、
戸外の散策は象山に登り、
ロープウェイで猫空へ。
万華の艋舺剥皮寮、
龍山寺で幸運を祈り、
四四南村や宝蔵巌、
斜陽が大稲埕を優しく包む。

新北市
次は新北市へ、
淡水の老街で魚団子を食べ、
金山万里から野柳へ、
三芝の海岸は夢のように美しい。
烏来の山で湯治を楽しみ、
坪林で友人を訪ね茶園を散策、
十分の滝は雨の後に見事、
平溪の天灯に夢を託す。

三峡の清水祖師廟、
深坑の老街の豆腐は柔らか、
新店の碧潭で吊り橋を見、
鶯歌の陶磁博物館。
金瓜石の前の陰陽海、
九份で人の悲喜を見尽くし、
魚路古道の金包里、
人生あっという間に二十年。

桃園市
幼い頃の思い出小人国、
さらに南へ桃園へ、
慈湖のほとりで歴史を眺め、
永安漁港で海産物を味わう。
忘れられない復興郷、
多くの思い出がここに、
天空步道の小烏来、
午後の雷鳴東眼山。

拉拉山の水蜜桃、
三民の蝙蝠洞で嘆き、
角板山で夜の焼肉、
今も覚える満月円。
石門ダムで活魚を食べ、
大溪の老街で豆干を買い、
龍岡市場の雲南料理、
桃園の特産を舌で味わう。

新竹市
新竹には深い思い入れ、
関西で数ヶ月の兵役、
初めての仕事は竹科、
あれこれ合わせて四年。
龍山社区の静心湖、
腹ごなしに散歩し明日を想う、
清大夜市で国宅を借り、
金山街道で待ち合わせ。

夜は聯園で泳ぎ、
休日は交大の羽毛球館、
街中を歩き回り、
百以上のレストランを味わう。
当時は無名でブログを書き、
時代に抗えず雲散霧消、
若気の至りは思い出に、
幾年経って再び綴る。

新竹県
旅して巡る新竹県、
数々の景勝を一つずつ、
新豊には紅毛港、
新埔の粄條と九芎湖。
南寮漁港で自転車、
北埔の冷泉と客家の住まい、
芎林の飛鳳山に登り、
清泉の観霧で滝を見る。

峨眉の東方美人茶、
内湾の吊り橋から遠くを望み、
鹿寮坑で桐の花を愛で、
白蘭部落で贈り物を交換。
しかし最も忘れがたきは、
神の部落を巡る神木、
司馬庫斯の寒夜に、
銀河の帯が天の路。

苗栗県
大学の同級生が苗栗に住み、
彼を訪ね泰安で温泉、
勝興駅のトンネルを通り、
龍騰断橋の残る瓦のそば。
ダムの鯉魚潭に上り、
三義の木彫博物館、
赤土の禿山に夕日映え、
高くそびえる火炎山。

後龍の風力発電の好望角、
通宵の神社と虎頭山、
深水橋のほとりの蛍、
夜の帳が下り微かな光。
大湖の酒荘の草莓酒、
苑裡の華陶窯の焼き碗、
馬拉邦山の霧に包まれ、
南庄の矮霊湖から天へ。

台中市
私は台中の出身、
学び働き多くの街を巡り、
今は疫情で故郷に帰り、
静養しつつ文を綴る。
台中には金錢豹だけでなく、
科博館もあり散策に良し、
暇な時は美術館を訪れ、
緑園道のそばで微風に吹かれる。

大坑や烏日には温泉、
さらに遠く谷関の旧中横、
大雪山上で鳥を観賞、
梨山の果物は名高い。
霧峰の林家の大邸宅、
遠く思い出すあの大地震、
新社、豊原から后里へ、
大甲、梧棲も歓迎する。

彰化県
彰化でまず記す八卦山、
大仏のほかに肉円、
南へ溪湖の羊肉炉、
牧場の大山は花壇に。
田尾の公路の神秘果、
食べると全てが甘くなる、
線西の彰浜工業区、
海風冷たく人も少ない。

鹿港の小さな町の龍山寺、
心を込めて籤を求める、
王功漁港で新鮮な牡蠣、
夕日が灯台に映る水面。
幼い頃の遠足を覚えている、
員林の郊外の百果山、
瞬く間に歳月は止まらず、
あくせくと虚しく年を重ねる。

南投県
南投の景勝は尽きせず、
車埕と集集の鉄道の旅、
懐かしの九族文化村、
日月潭の面にそよぐ風。
中台禅寺ともち米橋、
草屯に登る九九峰、
武嶺の最高所へ上り、
合歓山の上で夜空を見る。

鹿谷の茶園と杉林渓、
忘憂森林は夢のよう、
竹山の天梯が渓谷を越え、
溪頭の廊下は空中に。
水里の蛇窯と東埔村、
紅香温泉と帖比倫、
双龍瀑布の虹の橋、
武界部落で秘境を探す。

雲林県
雲林について正直に言うと、
初めて訪れたのは覚えている、
二三十年は経っている、
ソフトボールの試合で雲科大。
その後も回数は多くない、
古坑のコーヒーでラテアート、
北港の朝天宮の老街、
剣湖山で急降下。

草嶺の地質は特別、
峭壁雄風は斜めで滑りやすく、
石壁仙谷の巨大な岩、
山中の秘境を自らの足で。
また小学校が群山に隠れ、
雲霧が立ち込め仙境のよう、
各地の特色で見聞を広め、
無事に家に帰り夕焼けと共に。

嘉義県市
嘉義市の噴水、
七面鳥のご飯の文化路、
覚えている初めて来た時、
射日塔の前で円柱を見た。
阿里山で日の出を待ち、
年末の寒さは零度近く、
懐かしの鉄道の小さな列車、
森林と雲海の彼方。

石磯谷から錫安山へ、
達娜伊谷と奮起湖、
茶山、達邦、特富野、
世と争わない鄒族。
梅山の天梯を吊り橋で渡り、
瑞里の雲潭で滝を見る、
多くの思い出が目の前に、
旅の笑い声が一幕一幕。

台南市
台南に書き及んで微笑む、
最高の青春を六年過ごし、
サークルにチームに論文、
数百の美食を探し求めた。
梅嶺で鶏を食べ虎頭埤、
七股の潟湖で塩山に登り、
塩水の蜂炮は耳に絶えず、
関子嶺の泥湯に浸かる。

鹿耳門には聖母廟、
四草の竹筏の生態船、
南鯤鯓は代天府、
官田の菱角と白河の蓮。
左鎮の草山の月世界、
西口の渦巻きは珍しい、
浜辺の夕焼け馬沙溝、
走馬瀬の前で写真に収める。

高雄市
高雄の筆は寿山から、
昼は猿を見て夜は景観、
円山飯店と澄清湖、
愛河の心が夜空に映る。
左營の大街でワンタンを食べ、
岡山の羊肉はさらに有名、
蓮池潭の前で龍虎を見、
六合夜市の人混みの中。

大樹の鉄橋と佛光山、
旗山の老街は美濃に近く、
黄蝶翠谷と美崙山、
温泉は不老から七坑へ。
甲仙を訪れること数知れず、
キャンプと野渓は十坑、
梅山の天池の招待所、
酒を酌み交わし高粱酒を。

屏東県
屏東で忘れられないパラグライダー、
賽嘉で軽飛行機を体験、
午後の雷雨の後、
三地門で天地を見渡す。
東港の町で友人と集い、
海生館で鯨を見、
夏の墾丁でシュノーケリング、
夜は温泉四重溪。

潮州の名物冷熱冰、
万巒の豚足はお土産に、
大鵬湾の前で景色を眺め、
枋寮の海産物は安い。
最後に海へ小琉球、
烏鬼洞の中を探し回り、
夜の龍磐大草原、
あまりに多くの思い出が点滴に。

台東県
ようやく台東の篇、
南迴と南横が両側を貫き、
谷を下り野渓を歩き、
五色の栗松の素晴らしい温泉。
初鹿牧場で草原を見、
紅葉の少棒で当年を思い、
知本を訪れること六度、
泰源幽谷の橋で仙人に。

卑南の史前博物館、
鹿野の高台のパラグライダー、
水が上に流れると驚き、
富岡漁港で海産物を食べる。
海へ出て綠島、風浪大きく、
海底温泉は世界でも稀、
世を離れ心をリセット、
飛魚の蘭嶼が最も懐かしい。

花蓮県
花蓮で必ず行く太魯閣、
中横の壮麗な九曲洞、
天祥に泊まり酒を楽しみ、
朝のせせらぎで自然に目覚める。
秀姑巒渓でラフティング、
急流と渦巻きに小舟が揺れ、
海洋公園でショーを見、
ホエールウォッチングで石梯坪へ。

六十石山の金針花、
慕谷慕魚は一時閉鎖、
ぶらぶらと馬太鞍湿地、
鯉魚潭のほとりで良い気分。
清水断崖は極めて雄大、
蘇花公路の第一の景、
片側は山にもう片側は海、
美しい景色と共に北へ。

宜蘭県
清水地熱と太平山、
雲海や山の煙雨を観賞、
仁澤温泉で湯治を楽しみ、
翠峰湖のほとりで青空を望む。
伝芸中心と冬山河、
羅東夜市で粉円を味わい、
白米木屐村を訪れ、
蘭陽博物館を散策。

武荖坑で渓流遊び、
蘇澳の冷泉と海産物、
金車酒廠のウイスキー、
礁溪で体を温める温泉。
烏石から出航し亀山島、
昔日の要塞を一周、
北宜雪隧に多くの思い出、
心に刻む宜蘭。

基隆市
生粋の基隆人、
大学の同級生は昱平、
だから以前よく彼を訪ね、
一緒に多くの風景を踏んだ。
八斗子の前で海風に吹かれ、
情人湖畔で朝を迎え、
和平島で岩を見、
基隆嶼で海芙蓉。

碧砂漁港から出海、
夜釣りの小管はなかなか面白い、
廟口の小吃は軒を連ね、
粉円、排骨、鰻魚羹。
外木山のそばで発電所を見、
砲台がそびえる大武崙、
雨の都はいつも曇りがちでも、
旅人の冒険心は減らない。

澎湖県
南へ鼓山から外海へ、
渡し船の名は臺華輪、
揺られて四時間、
菊島澎湖に漁村を見る。
馬公から出発し半周、
通樑古榕と鯨魚洞、
跨海大橋と水族館、
海と空が一つに心軽く。

南海の二島が遠く向かい合い、
桶盤、虎井、観音亭、
夜に車で風櫃を探し、
波の音と稲妻が空に現れる。
一級古跡の天后宮、
施琅の当年の万軍井、
覚えている吉貝の夜の宿、
石滬と共に海風を聞く。

金門県
一気に書き終える最終篇、
忘るるなかれ莒の太武山、
またある年、同級生を訪ね、
金門の数々の景勝へ。
壮烈な戦い古寧頭、
瓊林坑道と翟山、
北山洋楼と慈湖堤、
烽火の歳月の戦史館。

水頭聚落の得月楼、
閩式建築の古い家屋、
総兵署の地下の牢獄、
その近くに古書院。
島では風獅爺が見られ、
風を鎮め災いを止める眼前、
台湾各地の多様な風俗、
学びに終わりはなく事は新鮮。